抵抗減衰器(アッテネータ)とは?T型、π型について解説

抵抗減衰器(アッテネータ)

入力信号を減衰して出力する回路のことをいいます。

測定機器が扱えないほどの高い電圧出力を減衰させる等の使い道があります。

アッテネータにはいくつか種類があり、今回はT型アッテネータ、π型アッテネータについて整理します。

T型アッテネータ

T型アッテネータは下図のような構造を持ちます。

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T型アッテネータ

ここで、信号の減衰率nは以下のように表されます。


\begin{aligned}
\frac{1}{n}=\frac{R2}{R1+R2+RL}  \\
\end{aligned}

π型アッテネータ

π型アッテネータは下図のような構造を持ちます。

f:id:robotech:20210508185044p:plain
π型アッテネータ
ここで、信号の減衰率nは以下のように表されます。


\begin{aligned}
\frac{1}{n}=\frac{R2*RL}{R1*R2+R2*RL+R1*RL}  \\
\end{aligned}

T型との使い分けについて、100MHz以上の周波数を持つ回路には、このπ型アッテネータが利用されることが多いようです。

最後に

今回紹介したT型アッテネータ、π型アッテネータ以外にも、

ダイヤルやスイッチで減衰量を調整できるステップアッテネータや、

L型やH型といった構造を持つアッテネータもあります。

またどこかのタイミングで記事にしたいと思います。